先日、すぐるが同級生の女の子から、世界で一番辛い唐辛子「ハバネロ」を貰ってきた。
その時はまだ緑色をしていたが、二人でほんの少しかじってみたら、もの凄く辛くてビックリした。

で、今日晩御飯の仕度ををしていたら、すぐるが
「そう言えば、この前のハバネロどうした？」
と聞くので
「そこら辺にあるんじゃない？」
と言うと、すぐるはムキになって探し始めた。
そうしたら一つだけ残っていたハバネロを見つけた。
それはすでにオレンジ色になっていた。

「刻んでくれるだけでいいから」
と言うので、細かく刻んで皿に入れた。
で、出来上がった料理と共に何故か食卓に上った。
何をするのかと思ったら、肉と一緒にばくばくハバネロを食べ始めた。
「から～～！！ぎょええええ」
アホなすぐるは口から火を吹く勢いだ。
「はははは～、バカじゃん～!」
と笑っていたら・・・。

なにやら私の顔が痛い。
さっき目尻やコメカミが痒くてポリポリと掻いていたのだが。
その掻いた所がどうにもピリピリと痛くて痛くて仕方ない。
たまらなくなって顔を洗った。
そうしたら！もっと悪い事に、顔中熱くて痛くて目も開けていられないほどだ。
「熱い！痛い！」
という私にすぐるはハンドタオルを濡らして持ってきた。
それで顔面を覆ってもそれでもまだ熱い。
すぐるは氷をいくつかビニール袋に入れ、持って来てくれた。
しばらくそんな感じで冷やしていたが、相変わらず焼け付くように顔が痛い。
もしかしてハバネロを切った時、ハバネロを触った手にまだ成分でも付いていたのかな。
試しにぺロッと指を舐めてみる。
「あぎゃー！！」辛い！
私はハバネロの成分が付いたこんな辛い手で顔を洗ってしまったのだ。
でも顔を洗う前にちゃんとハンドソープをつけて洗ったはずなのに。
な・・・なんてしつこいの・・・！！

結局私は３０分ほど顔中タオルを当てて冷やしていたのである。
もうご飯どころじゃないよ。
「二度とハバネロなんて使わないからね！！！」
私は宣言した。さすがにすぐるは何も言わなかった。

しかし！恐るべしハバネロ！
無知だとはいえ、あんなに辛いとは思わなかった。
あれから３時間近く経つ今でも、口の周りはまだ少しだがピリピリしているのだ。
指を舐めてもまだ相当辛い！
さすが世界一の辛さだ。
一般家庭が調理するのは命がけだ。

みなさん、ハバネロには要注意ですよ。