2024 11,24 13:40 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2008 06,06 23:58 |
|
すいません。また昨日の続きです。書きたいんですよ~笑
折角、フィリピンパブの事なんで・・・。 この店には、フィリピン人の女の子のほかに、韓国人のミナちゃん、私、日本人の女の子がもう一人、いた。 私の仕事は、ほかの子同様、お客様のテーブルにもつくが、大抵日本語の上手くないフィリピン人の子のフォローだったり、トラブルの処理だったり・・・。 ここで一人、印象的なお客さんがいた。 ある日、ほかのテーブルで一人のお客さんが怒鳴っていた。 何事だろう・・・と思っていると、案の定店長から声が掛かる。 「あそこのテーブルについてくれないかな?」 「は~い」 テーブルに行くと、何やらフィリピン人のベスに怒鳴ってる。 怒鳴ってる人は、40代後半の男性、通称クニちゃん。 怒りが収まらない様子のクニちゃんと、困惑顔のベスの間に割って入る。 「どうしたの?ベスが何か失礼な事をしたの?」 「私、何もしていないよ!!!」 「オレはこの女の顔を見たくないから、どっかやってくれ!」 私は、ベスに他のテーブルに行くように促す。 「何が気に入らなかったの?教えて。」 クニちゃんの怒りが鎮まった頃に聞くと、クニちゃんはポツリポツリと喋り出す。 「ベスが何かしたの?」 「そうじゃない。ベスの顔が気に入らないんだ。」 「何で?」 「前の女房とそっくりだからだ。」 ・・・・・!それって、八つ当たりじゃん?! クニちゃんの話に因ると・・・彼は以前からフィリピンパブが大好きで、ほかの店に通っていたらしい。 そこで働いていたフィリピン女性に一目ぼれした彼は、彼女を口説き落とし、結婚したようだ。 娘を一人儲け、彼は本当に可愛がっていたらしい。 ところが、その愛娘が6歳の時に転機が来た。 娘が突然の事故に遭い、輸血が必要になったのだ。 その時の血液検査で分かったのは、娘の血液型が、自分と女房の間で生まれるはずもない血液型だった、という事・・・。 どうやら彼女は、結婚するまで他のお客さんとも関係を持っていた事が、判明したのだ。 その事実に激高した彼は、その時の怒りの感情にまかせ、彼女を娘と共に追い出したのだ。 「クニちゃん!馬鹿ねえ!何でそんな事したの?「血」なんてどうでもいいじゃない!娘さんが可愛かったんでしょう?」 思わず、そう言ってしまったが、クニちゃんは怒るどころか、ガックリと肩を落としてうな垂れる。 「うん・・・。可愛かったんだ。俺は娘が可愛くて可愛くて・・・。」 そう言ったところで、泣き出してしまった。 ああ、泣かしちゃったよ・・・と思いつつ、頭を撫でて慰める。 「そっか、クニちゃん、良いパパだったんだね。だから今、追い出した事、後悔してるんだ。」 うん、うん、と、うなずく彼。私の膝の上で泣いてる頭を撫で続ける。 「俺は女房を追い出した時、それまで娘の為に貯めていた、娘名義の通帳をあげたんだ。300万入ったやつ。」 「そっか~。すごいねえ、クニちゃんは!そんなに愛情があるんなら、前の奥さんとヨリを戻したら?」 そう言うと、彼はしばらく黙って・・・言い出した。 「それが・・・もう、だめなんだ。あいつは娘の父親が違うと分かった途端、その男の元に行って、結婚してしまった!」 ・・・・絶句! すげえ~・・・。変わり身、早過ぎ!何てドライなんだ! 「俺は裏切られた気持ちだよ!なんだよ!俺じゃなくてもいいじゃないか!!!」 「クニちゃんが怒る気持ちはわかるけど・・・。でも、それをベスに八つ当たりしちゃいけないでしょう?ベスにしたら、いい迷惑だよ!彼女は一生懸命仕事してるのに!」 クニちゃんは、うな垂れて聞いている。 「クニちゃん!これからもこの店に来たいんでしょう?じゃあ、ちゃんとベスに謝って!分かった?」 彼がうなずいたので、私は早速ベスを呼んで、謝らせた。 クニちゃんは、ちゃんと頭を下げてくれた。 「クニちゃん。ベスの顔を見て。どう?まだ奥さんの顔に似てる?」 「・・・・・・・。そう言われると、今はそんなに似てない気がする。」 「じゃあ、もうベスが横に座っても、大丈夫ね?」 そう言って、ベスと交代した。 彼が喋って感情を吐き出したので、彼の中に整理がついたのだろう。 だから「先ほどより、似てない気がする」のだ。人間て、面白いね。 こうして私は、今やってるセラピストの練習を重ねていたんだな。 まさか、数年後に役に立つとは思わなかったけど。 しかし、彼は一時の感情に流された事で、大事な家族を失ったのだ。 後悔は大きかっただろう。私は彼と前夫を重ねながら、聞いていたのだ。 「あいつも、こんな風に後悔する時がくるんだろうか?」 って、思いながらね。だって、その時の前夫は再婚したばかりで、浮かれていたからね。 クニちゃんは経営者でやり手の社長だった。 店にとっても、とても良い常連さんだったから、彼を失わなかった事で、店長に感謝されたのは言うまでもない。 その後、クニちゃんから熱烈にプロポーズされたが、あいにく彼は私の好みではなかったから、きっぱりと断った。 私は経営者は好きだが、もっと落ち着いている人が好きなのだ。 彼はどちらかというと直情型で、感情の起伏が激しい人だから、うまくいかないのは目に見えていたのだ。 「後悔」について、多くの事を教えてくれた人だった。 今、どうしているかなあ・・・? PR |
|
コメント |
クニちゃんの気持ちはよく分かります。
素直に『くやしい』って思います。 ぼくも、はしむらさんの立場だったら同じように『血なんてどうでもいいじゃない』って言うと思いますが、本人にしてみれば、そうは行かないのもよくわかります。 というのは 置いといて、、 ぼくは最近パブとかには 行ってません^^ ちなみにOさんは ロシアンパブが大好きです(爆) 【2008/06/0819:07】||t#54999ba065[ 編集する? ]
|
ちょうど今日のブログ(8日)を書いていた時にこのコメントが来たようですねえ。
女のほうが、何かにつけてドライな方が多いのかもしれませんね。 でもtさん!よくやっておられると思います!家事に育児に仕事・・・。 子供達はきっと見ていますよ。子供さんを引き取ってよかったですね。もっと大きな後悔をせずに済みましたね。すばらしい選択をしたと思います! ちなみにロシアンパブ好きのOさんから電話をいただきました(爆笑)かれも頑張っていますね! 【2008/06/0820:41】||はしむら#555140eaa5[ 編集する? ]
|
子供たちやまわりの協力があって、何とか生かされています^^
仕事でどうしても帰りが遅くなったときなんかは、子供がご飯を3合炊いて、待っていてくれるんです。 本当に子供らに感謝しています。 というのは 置いといて、 Oさんの名誉のために言いますが、かれはロシアンパブからは足を洗いました。 今は、潔白です! なぜ? →お気に入りの店がなくなったからです(笑) 【2008/06/0908:17】||t#54999ba065[ 編集する? ]
|
なんでお気に入りのお店がなくなったんでしょう?笑 そっちの方が気になります。
お気に入りの子が帰国しちゃったんでしょうか?本人に聞いてみようかな?笑 【2008/06/0921:27】||はしむら#555140eaa5[ 編集する? ]
|
書きたい放題書いてるなぁ。。
確かに 足はパブは卒業しましたが、文通は、続けてます。。 |
本人登場!(大爆笑!!!)
文通してるんですねえ。笑 頑張ってくださ~い! 【2008/06/0921:48】||はしむら#555140eaa5[ 編集する? ]
|
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |