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2007 08,04 21:34 |
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さて、昨日の続きを書きます。しばしお付き合いを・・・。
今日は、私が今までに読んだ本の事を書きたいと思います。 母に促され、本を読むようになって、最初は読みやすい絵本から読み始めたのだ。 でもそのうち絵本を読み尽くし、字の大きな物語を読み、段々字の小さな子供向けの本を読むようになっていった。 小2の頃には、小学校中学年向けの本を読んでいた。 その頃・・・小3か小4の頃か・・・読んだ本で印象的だったのが、忘れもしない「湖上の城」という本だ。 やはり小学校中・高学年向けで、詳しい内容は忘れてしまったが、印象的なワンシーンがあったのだ。 舞台は中世のヨーロッパ、物語の中盤で主人公の男は鎧に身を固め、小隊を引き連れて、敵の湖上の城へと攻め込むのだ。 仲間と共に城へ飛び込み、大広間に突入すると、そこで戦いが繰り広げられる。 しかし、これは罠だったのだ。 やがて敵は退却し、扉が閉められる。主人公達は閉じ込められたのだ。 そして火が放たれ、彼らは城ごと蒸し焼き状態に・・・。 皆、のどの渇きを訴え、「もうダメだ・・・」と弱音を吐く部下達。 そこで主人公は大声で叫ぶ。 「血を飲め!血でのどを潤すのだ!」 そして敵の死体を切りつけ、そこから溢れる血を飲む主人公。 そうして生きながらえ、火が収まると、「もう死んだだろう」とタカをくくっていた敵をあっという間に皆殺しにし、逃げた・・・という話。 何故、印象的だったか。 間違いなく自分の前世とかぶるからだ。その時は分からなかったけどね。 勿論、血を飲んだ、という前世はないと思うが、こうして私の前世は、血生臭いものばかりだ。 そして、当時孤独だった私には、主人公の「背に腹は代えられない」という状況と「四面楚歌」という状況が、ぴったりはまったのだ。 その本を読んだ後の静かな感動が忘れられない。 「私も絶対、生き抜くんだ。寂しくても辛くても・・・。だから私も、一度決めた事は、絶対ひるがえさないんだ!」 それからたくさんの伝記も読んだ。 読んだ人なら分かるだろう。 どんな偉人だって、苦労も苦難もない人生なんて、一つもない。 どんな方でも、一つ挑戦すれば必ずそれ以上の試練が来る。 それは私だってそうだ。でもみんな簡単に諦めてしまうのだ。 テレビに映る良い所だけを見て、でもそれ以前の苦労や、水面下での努力を見ていないのだ。 子供向けの伝記でもいいから、機会があったら読んでみてください。 そんな本の中でも、必ず人生のヒントが見つけられます。 そして私に最も衝撃を与えた本・・・小3の時に読んだ「転生輪廻」という本だ。 人は自らの運命を自ら決めてくる事、人生は今世だけでなく前世がたくさんあり、死ねば来世にも行けるのだと書かれていた。 これは幼い私に大きな衝撃を与えた。 同時に、たくさんの馬の足音、というかヒヅメの音が自分の頭の中で鳴り響くのだ。 私は恐くなってしまって、途中で読むのを止めてしまった。 あれは間違いなく、山賊の時の記憶の蓋が開きかけたのだ。 だから馬のヒヅメが聞こえたように思えたのだ。 その本は、前世のカルマについても書いてあったが、罰的な要素が強く書かれており、今読めば 「ああ、書き手の判断や思い込みが入ってるのね。」 と冷静に判断できるが、当時の私には無理だった。 そして「親を、自分が選んでくる」という一文を見た時 「私がこんなに愛されないのは、よっぽど前世での行いが悪かったんだなあ・・・」 と思い、同時に、当時両親に対して恨みや怒りを抱いていたが 「でも選んだ私が悪いのだから、もう文句を言っちゃ、いけない。」 と、両親の所為にするのはよそう、と心に決めたのだ。 それが自分を「我慢」させる事になり、忍耐や根性がついたが、それにしても苦しかった~!!! 確かに自分で両親を選んでくるんだけどね、でも意味がちょっと違う。 でも当時の私にはそれが分からず、ただ罰的要素の意味で捉え、何でも「自分が悪い」と罪悪感の塊だった。 でもそれが解放された時、どんなに楽になった事か・・・。 それは同時にカルマが終わった、と言う事でもあるのだ。 しかし当時はよく我慢してたな。 今の私には絶対無理だけどね!ははは~!今じゃあ、楽チン楽チン・・・。 他にも赤毛のアンシリーズや江戸川乱歩の明智小五郎シリーズ、星新一、名作シリーズ・・・などなど。 特に「ああ、無情」や「小公女」は、物凄いお気に入りだった。 耐えて耐えて、でも後で必ず誤解が晴れたり、報われたり・・・。 耐えてる部分が当時の自分と重なり、でも「絶対成功する!」というのが、自分の将来に希望が持てて、それがとても好きだったのだ。 あの頃、愛に飢えていたからこそ、誰よりも「認められたい」と思い、「絶対何でも出来る自分にしておこう」と思い、それが毎日努力する自分を作り上げたのだ。 そして人生のヒントは全て本から得たのだ。 親も知らない、教えてくれなかった「知恵」は全て本からだ。 そして現実の体験と本の知恵、このバランスが今の私を作っている。 寂しかったから、友達がいないから、本に向かわざるを得なかったのだ。 なんて上手く出来てるんだろう! 改めて、あの愚かで不器用な母に感謝するのである。 PR |
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コメント |
橋村さんってほんとにすごい子どもだったんですねー!
だって、小3の時に読んだ本が「転生輪廻」? 普通の小3の子どもが理解できる内容ではないような気がしますが・・・ このブログ毎日読ませていただいてますが、驚かされることばかりです。 そしてとても勉強になります! 【2007/08/0500:25】||ぴんく#991ebd6a1f[ 編集する? ]
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ありがとうございます。照れますね。
でも、やはり必然に出会った・・・というか、引き寄せられた、というか、そんな本だったのでしょう。 あやかに聞いても「人生の予定通りだよ!」って言われましたから(笑) あの本のお陰で、精神世界がグッと身近になった事は間違いないですね。 すべて必要な事だったんですね。 【2007/08/0500:56】||はしむら#99af3740ce[ 編集する? ]
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そんな難しい本、読んだなんて!私なんか、その年頃の頃、友達の影響でナイチンゲール、ノーベル。を読もうとして前書きで挫折。唯一、読みきったのは野口英世(3年がかり)二ノ宮金次郎(2年がかり)ヘレンケラー(4年ちょっと)でした。野口英世と金次郎は努力で貧乏スパイラルを克服!ヘレンケラーも努力で目が見える人よりも優れた完成で生きた方だと思い、読み終えてからは、少なくとも「少しは努力しなくちゃ…」と考えを改めさせてくれる代物でした。
最強のオススメは、「薫久美子」さんの、12歳シリーズ(全5巻)です。児童文学の割りに、大人になった今でも影響与えてくれる本の一つです。(単細胞の私に物の見方に様々な角度があると教えてくれた本です) 輪廻転生については…。小学校三年生の時は…「死んで息が出来なくてなったら苦しいんじゃないの?」と本気で悩んで眠れなかった事を思い出しました。橋村さんは、その頃、その様な事を悟るなんて…魂の次元が違うのかなー?って思いました。 さて、今からお仕事頑張ってきます(≧∇≦)。 野口英世と金次郎を見習って…。 【2007/08/0501:45】||なめこちゃん#920b57858d[ 編集する? ]
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なめこちゃん、本当に面白いですね!笑ってしまいました。
前書きで挫折・・・私もあります、そういうの。 転生輪廻の本も小学校高学年向けでしたが、子供向けでしたから、それなりに読みやすかったんですよ。 祖父の死が、転生輪廻の本を身近にしてくれました。 でなかったら、「何?それ」って言う感じだったでしょうね(笑) 【2007/08/0502:03】||はしむら#99af3740ce[ 編集する? ]
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以前ある雑貨屋さんの前を車で通過中、脳裏(心かな?)に「このマグカップ、ここで買ったの(^w^)」と、もう忘れかけてた友人の声が響きました。中学の修学旅行の前日の友人との会話を思い出したのでしょうか?
その翌日の新聞のお悔やみ欄に、彼女の名前がありました。あまりの偶然に驚きました。 もう10年ほど会って無かったけど、思えば中学3年の時はいつも一緒にいたコだった…。 死が最も身近に思えたのはその時でした。 今日の橋村さんのブログを読んで「生きてる者は必ず亡くなる」と再び実感しました。 一瞬一瞬を大切に生きなくては…。一言一言の言葉は大切に使わなくちゃ…。と考えさせて頂くきっかけになりました。 【2007/08/0504:35】||なめこちゃん#920b57858d[ 編集する? ]
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それは「虫の知らせ」というものですね。彼女がお別れに来たんでしょう。
みな、「死」を実感せず、それ故ぼんやり生きている人が多いんです。 自分や大事な人が事故や病気を起こして「死ぬかも!」と思った時、初めて「まだ何もしていない」「やってあげていない」と気付き、うろたえるのです。 そうしてやっと「時間は無限ではない」と向き合える事が出来るのです。 でも大概は、その時には「もう遅い」という残酷な現実がやってきます。 私もそうならないよう、毎日を噛み締めています。 【2007/08/0518:17】||はしむら#99af3740ce[ 編集する? ]
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お別れに来てくれたんですねぇ。彼女…。
そうですね。今、一瞬一瞬に何がどれだけ出来るかで自分や周りの方々の未来に影響を与えられるか?ですよね? 私もがんばります。一瞬一瞬を大切に(≧∇≦) 【2007/08/0521:18】||なめこちゃん#920b57858d[ 編集する? ]
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