2024 10,07 20:27 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2007 10,26 00:54 |
|
今日は、本祭り。
だから私は一日中、実家にいた。勿論、あやかも。 二人で、すぐる専属カメラ係りを務め、町内を一日中歩き回り、クタクタだった。 一区切り付け、実家に戻り、みんなで台所にいたのだ。 台所の入り口からは居間が見えるが、居間ではあやかが録った内容を確認している。 そこからホンの少し、廊下も見えるのだが、廊下には誰か、歩いているのが見える。 廊下に映りこむ影の色や、歩く足音から「お父さんだ」と思った。 でも私のいる台所では、すでに父と母がいる。 「えっ?!」と思ったら、その影はパッと消えたのだ。 内心「またかよ~」と思ったんだけど。 それから少しして、あやかが何やらブツブツ言って台所に来た。 「どうした?」と聞くと・・・。 あやかの後ろから、父が居間に入ってきたらしい。 あやかが私の父に「一緒に見る?」と聞こうとして 「じいじ・・・。」 と言ったら。 父はあやかの目の前で、あっという間に消えたのだ! それでビックリして「お母さん!お母さん!」と言いながら台所に来たら、当の本人はちゃんと居たのである。 あやかは二人に気付かれないよう、私にこっそりと耳打ちしてきた。 「今ねえ・・・。」 どうやらあれは、父の生霊なんだな。 だったら、つじつまが合う。私がさっき感じた気配も生霊なのだろう。 と言う事は、本人の魂が抜け易くなっており、死期も近い、という事なのだ。 去年見た夢が、少しずつ近づいているのだろうか。 さて、夜になり、また私達はカメラを片手に、すぐるの尻を追い駆けていた。 今年で最後だから・・・と思い、太鼓を叩き終わる最後の瞬間までカメラに収め、 「疲れたから帰ろう。」 という事になった。しかし、一緒に来ていた両親は 「私らはまだ居る。先に帰っていいよ。」 と言うので、あやかと二人で先に実家に帰ったのだ。 そうしたら、あからさまに怪奇現象のオンパレードだ。 さすがは私の実家だよ! 実家の庭は砂利が敷き詰められており、だから歩くと「ジャリッ!ジャリッ!」と音がする。 あやかとビデオチェックしていたら、庭を歩く足音がして、私の両親の話し声がした。 「あれ、もう帰って来たんだ。あの人達、早かったねえ。」 なんて言いながら、あやかと話していたが、いつまで経っても玄関に入ってくる様子はない。 でも話し声はする。歩く足音も。 でもうちはそんなに歩くほど、広い庭じゃないだろう? あやかが「ちょっと外を見てくるよ。」と言って、外に出た。 帰って来てから「誰も居なかったよ。まったく!」と言うではないか! 「また、してやられたね。ははは~!」 って、笑ってたんだけどさ。 でもまだ私の両親の話し声がする。 「生霊でも来てるのかねえ?夫婦セットでさ。」 なんて、話していたんだけど、そのうち階段を下から上に上がっていく足音はするし、足だけの幽霊は見えるし。 まったく!気忙しない家だ! 別に今更驚きはしないけどさ。 昔からこの家は、この手の現象が絶えない。 私が高校生の時なんて、毎日家族の誰かのフリをして、帰ってくる幽霊が居た。 一日、何回も・・・。時には私の声で、時には妹の声で・・・。 ご丁寧に、「ガラガラッ!」と玄関を開け、「ただいま~。」と誰かの声で帰って来て、また戸を閉める音がして、靴を脱ぎ捨てる音、「パタパタ」と廊下を歩く音・・・。 でも誰も居ないのだ。これを毎日何回も、父親以外の家族全員で体験していたのだ。 そのうち慣れてくると「本物かどうか」という「当てっこゲーム」みたいのも兄弟でやってたのだ。 でも何となく「家族の一員になりたいのかな?」と思っていたので、私達もいちいち「おかえり~。」と幽霊を出迎えていたのである。 これも私達姉妹の良い思い出になっているのだ。 「昔、幽霊多かったよねえ~。」という感じで、話してたりね。 さて、肝心なビデオの中身には、お決まりのようにたくさんのオーヴが映り込んでいた。 これは霊が映り込んでいる為だ。 人の沢山集まる所に発生する、生体エネルギーに惹かれてやってくるのだ。 だから映り込むのも、いたしかたないのである。 大抵は無害ですから、映り込んでも心配しませんように。 そういう写真をそのまま持っていても大丈夫です。 すぐるはあれから両手を豆だらけにして帰ってきた。 皮は擦り剥き、縫った所も糸がほつれ、指の節は血だらけだった。 でも心行くまで太鼓を叩き、満足したようだ。 よかったね!すぐる! PR |
|
2007 10,24 21:23 |
|
今日は、すぐるが待ちに待った「祭り」の日である。
昨日、怪我をしたにも拘らず、元気一杯太鼓を叩いていたよ。 本当に3針も縫う必要があったんだろうか。そのくらい元気だよ。 昼過ぎ、家の近くに太鼓が回ってきた。 だからジャガーにリードをつけて、一緒に見に行った。 そうしたら、当たり前だけど、ビビる、ビビる。 ジャガーは恐がって、後ずさりしていた。 ジャガーに行きたい方向へ行かせてあげると、一目散に家へと飛んで行く。 それを見て、あやかと笑っていたのだ。 「ジャガーでも恐いんだ!」 各町の太鼓や屋台の傍には、私の同級生の男達が法被を着て、役員を努めているのが見える。 もう私の同級生達もすっかりおじさんで、皆家庭を持ち、子供もいるのだ。 でもほとんどの人が、かつて私を無視し、からかい、中傷した人ばかりである。 あやかが 「あの人達の中でお母さんの同級生がいる?」 と聞くので、 「あの人と、あの人・・・あの人・・・。」 と言う具合に指差して教えると 「ヤバイね!みんな根性悪いじゃん!今、大分おっさんになって、落ち着いているけど、昔はかなりヤバかったでしょ?」 と言う。その通りである。本当にみんな根性が悪い。 そしてその同級生の男達は皆、私やあやかをジロジロ見たり、ニヤニヤ笑いながらコソコソ喋っていたり・・・。 とにかく私を見る目は、相変わらず蔑んだような目をしているのである。 もしかしたら、私の被害者意識から見えているのかもしれない。 だが、職業柄、私は人の目を見れば大体の事は分かってしまう。 でも私はその人達に何ら迷惑を掛けている訳でもなく、静かにすぐるの様子を見守っているだけだ。 私がコソコソと隠れてしまう理由はない。 だから、堂々と立っていた。 中には、昔は根性が悪く、性根が腐ったような男だった人でも、祭りで会う度、挨拶を交わし、近況を報告しあう男の人もいる。 大人になって、世間の風に当たり、見違えるほど中身が変わったのだ。 「U君、久しぶり~。」 「今、何処に住んでんの?」 なんて、会話をしていたのだ。そんな時でも、何の根拠もないのに 「やい、U。何やってるんだ!そんなヤツ(私の事です)と話すな!こっち来い!」 と、呼びつけるヤツがいたり・・・。 さすがにそれは呆れたなあ~。お互い大人で、もう30過ぎてて、ちょっと大人気ないと思わない? はっきり言って、そんな事言うヤツのレベルって低いよね? 一体私が何をやったと言うのよ!って言いたいね。 まあ、どうでもいいんだけど。そいつらと仲良くしたい訳じゃなし。 会話も噛み合わないだろうし・・・。 それにもう3年前の話しだしさ。 今日は、面と向かって言われる事はなかったが、同級生達の視線はやっぱり気分が悪い。 正直言って、祭りだからといって浮かれる事もなく、むしろ疲れるのはこういう現実があるからだ。 いくら私が中学生の時に嫌われていたからって、私がその人達に直接何かをやった訳ではないし、迷惑を掛けた覚えもない。迷惑掛けられたのは、むしろこっちだよ。 昔の私は優等生ぶっていたし、人を見下していたから、それが鼻に突いたのだろう。 しかし、あれからもう20数年経っているのだ。 それなのに未だに私を無視したり、「話すな!」という同級生達って何て子供じみているのだろう。 呆れるやら、笑えるやら・・・。 しかもみんな、かなりおじさん臭い。 年ばかり取って、中身が伴わないんだから、嫌になっちゃうね。 そいつらが、すぐると一緒に太鼓を叩いているのだから、なんとも不思議だ。 さすがにいい年をして、私の子供をいじめたりしないだろうが、それにしても彼らはすぐるを、私の子だと気付いているのか、いないのか・・・。 道行く人の中に、同級生の女性もいる。しかしお互い無視だ。 私って、つくづく友達がいないんだなあ・・・と思うよ。 それで別に寂しくはないけどさ。 しかも町内に親戚は多くても、煩わしくてどことも付き合っていないし、だから私やあやかの顔も知らないから 「あ、おばさんだ」 と内心思ってても、向こうは私達を知らないので、これ幸いとばかり、素通りだし。 楽だけど、「孤独よね」と思う。 あやかも同級生は皆高校に行ってるから、誰とも会わないしね。 かずまの同級生達が青年団として参加していたが、あやかを見つけると、変化に驚くのか、一様に目を真ん丸くして見ていたようだ。 あやかの成長に驚いたかな? これでかずまがいたら、もっと驚きだろうね。派手だからさ。 頭は金髪で、パンクロッカーのような格好をしてるからなあ。 結局我が家はすぐる以外、この町内から浮いてる存在なのだ。 全く水があわない場所なのに、よく耐えていたよなあ。 偉かったよ、過去の私。 さて、今日はビビっているジャガーの写真を貼っておきますね! ちなみに写っているのは、私です! |
|
2007 10,24 01:45 |
|
昼間、自宅で仕事をしていたら、学校から電話が掛かってきた。
「すぐるさんが美術の時間に彫刻刀を使っていたら、指を怪我したんですよ。ちょっと心配なので迎えに来ていただけたら・・・」 正直、「またかよ!」って思ったよ。 すぐるはそそっかしいからなあ。こういう怪我は日常茶飯事だ。 「死にそうですか?」 そう聞くと、先生は笑いながら「いえ」と答える。 「とにかく本人と代わりますね。」 それで、すぐるが電話に出た。 「親指と人差し指の間の水かきの部分がえぐれちゃってさあ・・・」 「痛いの?血は大量?」 「ううん。全然。痛くないし、もう血も止まった。」 「だったら舐めておけ!そのうち肉が吹いてくるから、治る!」 「でもさあ、明日の祭りにどうしても太鼓叩きたいから、万全で臨みたい。だから医者に行っていい?」 「お母さんは行けないから、自分で行って。」 「大丈夫。今から先生が連れて行ってくれるって。」 そんな訳で、すぐさま行ったようだ。 またしても、すぐるの「祭り根性」だよ。呆れるやら感心するやら・・・。 しばらくして、また電話が掛かってきた。学校からだ。 「今、行ってきました。3針縫いましたので。」 「ありがとうございました。お世話様でした。」 どうやら本当は縫わなくてもいいんだけど、すぐるが 「明日、太鼓を叩けるようにしてくれ。」 と、頼んだのだろう。それで縫う事になったようだ。 そうまでして、祭りに参加したいのか?馬鹿じゃねえの~? 夜になり、すぐるは祭りの練習に行った。 今日は明日の祭りに備えて、本格的な練習な為、見に行く人も多い。 私もあやかと一緒に見に行ったのだ。 一応、すぐるの手が心配だからね。 そうしたら、何の事はない。しっかり太鼓叩いているよ。 「あんた、手 大丈夫?」 「大丈夫。大丈夫。」 最も、すぐるにとって、手の怪我なんて、どうって事はないのだろう。 彫刻刀の怪我よりも、太鼓で出来た怪我の方が痛くなるはずだしね。 さて、すぐるは私の実家に泊まるようだ。 あの幽霊屋敷に泊まるのは、すぐるにとっても緊張なんだけどね。 明日は実家から中学校に通うのだ。 学校は、小、中とも半日で、明後日は休みになる。 その埋め合わせは、冬休みの日数を減らす事で帳尻を合わせるだろう。 この町は、昔からそうしているのだ。 さて、すぐるは同じ様な怪我を、小5の時にもやった。 その時は、ちょっと揉めたなあ。 とにかく保健の先生が大袈裟で心配性だったから、笑うしかなかったよ。 担任の先生も自嘲気味に電話で笑っていたもの。 「すぐる君が怪我をしましたから、迎えに来てください!」 聞けば、指をちょっと切っただけ。 「出血大量ですか?フラフラなんですか?指の怪我で、歩けないほどですか?何故、指を切っただけで、迎えに行かなければいけないんですか?指が取れそうな位、深い傷なんですか?それとも貧血でも起こしているんですか?」 私が矢継ぎ早に質問すると、担任の先生は笑いながら 「いいえ。ピンピンしてます。今僕の横で立ってますから。」 その後、すぐるが電話に出た。 「お母さん、心配しなくていいよ。保健の先生が大袈裟に大騒ぎをしてるだけだから。別に痛くないし・・・。」 そうしたら、保健の先生が電話を取り上げたようで、今度は先生が電話で喋る。 「深く切っていますし、万が一何かあったらいけませんから、すぐ迎えに来て、医者に連れて行ってください!お母様は心配じゃないんですか?」 先生は金切り声を上げていた。終いには、本音が出た。 「何かあったら、責任取れませんから!」 結局これなんだな。 「先生、私はその程度の怪我では心配しませんし、万が一、怪我が化膿して破傷風になってすぐるが死んだとしても、先生に責任は一切問いませんから、このまま学校に置いて、給食を食べさせて、普通に自分で帰るようにさせてください。」 「いいんですね?知りませんよ?私の所為じゃ、ないですからね。」 もう、「はいはい」って言う感じだったよ。 その後、「こんな怪我で医者に行ったら恥ずかしいよ!」と言って、嫌がるすぐるを無理矢理医者に連れて行き、診察を受けたら、どうやら医者に「フフン!」と鼻で笑われたようだ。 「オレ、死ぬほど恥ずかしいよ!保健のババアめ!」 すぐるは恨み節を言ってたな。 「そもそも、そそっかしいお前が悪い!」 って、言っといたんだけどさ。 それにしても、「言われないように」・・・というのは「愛」じゃないよね。 先生は、生徒の心配より、自分の保身を図っているのだから。 むしろ、判断力が低下しているのではないか。 先生の質も、問われる訳だ。 久しぶりにそんな出来事を思い出したのだ。 さて、明日も医者に行って、消毒をしなければいけないようだ。 面倒だが、仕方ないねえ。 ま、人に怪我をさせたのではなくて、よかったよ! |
|
2007 10,22 20:24 |
|
今日は、とうとうすぐるが学校を休んだ。
風邪を引いたからだ・・・でも、本当は違うだろう。 何故なら、すぐるは熱も出ていないし、喉の痛みも引きつつあるからだ。 でも何故、休むのか? それは祭りに備えて、なのである。 祭りは毎年、旧暦の9月14、15日に行われる。 今年は明後日、明々後日なのである。 すぐるは本番に万全に望めるよう、休んだのだ。 受験生の自覚、全くなし! しかし、すぐるの咳が止まらない。 ゲホッ!ゴホッ!ガハッ! こっちまでうつりそうだ。私はうつりたくないよ。 慌ててうがいをする。 そういえば、今日は異常に肩が凝るな。 私の風邪の症状は、肩凝りとか関節の痛み・・・という所に出るので、もしかしたら風邪の前兆なのかもしれない。 今日は早く寝るとするか。 そんな訳で、今日のブログは短めです。 皆様もくれぐれも風邪にご用心を! 私も早めに寝るとします! |
|
2007 10,21 21:35 |
|
今日は日曜日。珍しい事に今日は仕事がない。だからお休みだ。
久しぶりにすぐると日曜日を過ごそうと思ったが、昨日すぐるに 「オレ明日、1時半に遊びに行くから。」 と言われ、「なあんだ・・・。」と思ったのだ。 「じゃあ、お昼ご飯は一緒に食べようね。」 と約束した。お昼ご飯くらい、一緒にしないとね。最近放ったらかしだしさ。 そんな訳で、私は朝方寝て、途中お昼前に起きて携帯をチェックし、また2度寝した。 本当は起きようかと思ったんだけど、何せ私は寝起きが悪い。 携帯のアラームを12時半にセットして、また寝ちゃった訳だ。 それならすぐるも約束の時間に間に合うだろう。 そう思いながら、ウトウトしていた。 居間からカタカタという音が、さっきから聞こえる。 きっとすぐるがパソコンでもやってるんだな・・・。 それならきっと「ご飯食べよう」って起こしてくれるな・・・。 ふと気付いたら、午後4時前だった。 あちゃ~!こんなに寝ちゃったのか! 居間からはまだカタカタと聞こえる。すぐるは遊びに行かなかったんだな。 そう思って居間に行ったら・・・。 誰も居なかったのだ。 じゃあ、あの「カタカタ」って音は何? パソコンの方を見る。当たり前だが、誰も居ない。 なあんだ・・・幽霊だったのか。すぐるかと思ったじゃん。紛らわしい。 別に私は恐くない。 部屋にも嫌な感じはしないから、きっとうちにいる守護霊の誰かだろう。 あやかもここに居た時には、よく夜中にパソコンのキーを叩く音を聞いている。 勿論私達家族は寝ている。 あやかがどんな幽霊がやってるんだろうと思い、見に行ったようだ。 「しょうごがパソコンやってたよ。しょうごを久しぶりに見たよ。」 「しょうご?久しぶりじゃん!あいつ、まだ居たんだ!」 私もビックリしたっけ。 「しょうご」というのは、私達の守護霊の一人だ。 親戚でも何でもないが、何かあるとよく力を貸してくれる頼もしいヤツだ。 しょうごはあやかが目覚めたばかりの頃、悪霊だったが私達で成仏させ、それ以来私達が気に入ったのか、守護霊として傍にいるのだ。 その頃は私の実家にいたが、今も昔もあの家は悪霊が多く、しょうごもその中の一人だったのだ。 しょうごと同じ様に、その頃悪霊だった人を成仏させ、守護霊として働いてくれた人達はたくさんいて、しょうじ、千代子さん、かずこさん、清子ちゃん、太郎ちゃん、草太ちゃん(この子達のことは8、6の原爆の日について書いてあります。)、愛さん、よしみさん・・・など、たくさんいたのだ。 最近は私達も思い出す事が余りなかった所為か、存在が薄かったが、しょうじとしょうごは二人セットで、よく私達を守ってくれた。 私はふと、「しょうごだ・・・。」と思った。 きっと、しょうごがパソコンをやってたんだね。 ちなみにしょうじとしょうごも、赤の他人同士だ。 亡くなった年代も違うしね。 片方は昭和の始めに死んだし、片方は昭和の終わり頃だからだ。 しょうごは「おたく」のハシリみたいなもんだ。 うつ病で首吊り自殺した20代後半の男だ。 生前は人との関わり方が下手で、自分の殻に閉じこもるタイプの人間だった。 でも癒して成仏させた事で、性格も大分変わった。 朗らかで明るくなり、しょうじと一緒にあやかやすぐるをからかったり、ちょっかいを出したり、してきたのだ。 目覚めたばかりの頃のあやかには、まだ悪霊に対して恐怖心があり、一人でトイレに行くのが恐かったから 「しょうご、ついてってえ。」 と、よく頼んでいた。 幽霊に頼むなよ・・・って感じだけどね。 今となっては、懐かしい出来事だ。 しばらくして、すぐるが帰ってきた。 「オレ、起きたら2時でさあ。遅刻遅刻!何も食べずに行って、サッカーしたら、もうフラフラだ~!」 「あんた、今日パソコンやってた?」 「そんな暇、ある訳ないじゃん!」 「じゃあ、あれは『しょうご』だな。」 「しょうご!懐かしいなあ!最近見ないけど、まだいるんだ!」 そんな感じで我が家では、幽霊も家族の一員なのである。 うちには見えない家族が一杯いるのだ。 知らずに泊まってた方達、ごめんねええ! |
|
忍者ブログ [PR] |