2024 11,24 00:38 |
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2006 12,20 19:49 |
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今日も実家に行って、クロベエの様子を見に行った。
クロはすっかり太っていた。顔にも肉が付き、ふっくら丸くなった。 今では3,4キロあるらしい。 実家に行くと、2階にいた。 カーテンの陰に居たが、私が近づくと走って一階に下りていった。 もう、すっかり嫌われているようだ。 そういう様子を事ある毎に、母は父に話しているようだ。 「クロは私らしか懐いてないよ」 「あやかはネコが飼えるアパートを見つけれるのかねえ」 「こんな病気の子を忙しいあやかが面倒見れるのかねえ」 母はそんな風に父に言っているらしい。 そうしたら父が 「結局、うちで飼う事になるのかなあ。お前うちの子になるか?」 と、クロに言ったらしく、それで母が 「じゃあ、ちゃんと飼ってもらえるように、お前からじいじに頼みなさい」 とクロに言ったら 「ニャアア~」 と返事をしたそうな。 私はそれを聞いて大爆笑した。勿論、父の留守中に聞いた話だ。 母は元々ネコ好きだし、もうクロを手放したくない様子。 なんとかして父を懐柔し、このまま飼わせようと必死なのだ。なので 「あんたからも間際になったら、『やっぱり飼えない』とか何とか言って、うちで飼えるようにお父さんを説得してよ」 と持ちかけてきたのだ。勿論私も飼って欲しいので「はいはい」と返事をしておいた。 私が頭を下げる事でクロが幸せになるのなら、いくらでも馬鹿になりましょう。 実は先日、私は夢を見た。 実家に行くと父の膝の上にクロベエが座っている、という夢だ。 私が「お父さん、私にもクロベエを抱かせてよ」と頼んだら、 父は「嫌だ」と言って、プイと横を向くではないか。 そしてクロを抱きしめ「オレのだ。お前にはやらん」と言うのだ。 ありゃあ~、随分可愛がってんのねえ・・・と思ったら、目が覚めた。 私が起きてから、かなり笑ったのは言うまでもない。 あれは父の潜在意識だ。だから絶対に両親はクロを手放さない、という確信を持てた。 その矢先に、先日も母から「クロをずっと飼える様に・・・」と父を説得する相談を持ちかけられた為、 「大丈夫だよ、自信有るから。説得するよ。」 と、力強く返事をしたのだ。 最近母の話は、クロ一色だ。ずーっとクロベエの話をしているのだ。 そんな中、父が競艇から帰って来ると 「やい、あのネコいつ持っていくんだ?」 言う。心にもない事を、相変わらずポーカーフェイスで言うのだ。 昔はいちいち真に受けていたけど、今はもう騙されないぞ! なので私も知らん顔で 「今アパートを探しているから、ちょっと待っててね」 と言っとく。まだアパートなんて見にも行ってないんだけどね。 父は「フン」と言い、何やらブツブツ言ってるが、私は気にしない。 あれは父の「オレは可愛がってないぞ」というパフォーマンスだからだ。 照れ隠しなのだ。 でも私は知っているのだよ。父がどんな風に可愛がってるか・・・。 父はクロが膝の上に座ってると、追い払うのが悪いと思うのか、オシッコに行きたくてもかなり我慢していると言うのだ。 母が「我慢しないで行けば?」と言うと 「いやでもなあ、なんか悪いような気がして・・・」 と言って遠慮しているらしいのだ。膀胱炎になるぞ!オヤジ。 さあて、先日の誕生日プレゼントでも気を良くしているはずだから、正月には何か賄賂でも買おうかな。 ワイロ、ワイロ~。お願い事にはワイロが一番!だよね~? PR |
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2006 12,18 19:26 |
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そういえば・・・先週、父の誕生日だった。
66回目のバースデーだ。すっかり忘れていたよ。 こんな事もあろうかと思って、すでにプレゼントは手配済みだ。 勝手に届くようになっているので、チョー安心! こっちが忘れていたら、「プレゼントありがとう」と電話が。 あっ、そうだったっけ・・・っていう感じだ。宅配頼んどいてよかった~。 最近父は、夜にマージャンへ行かなくなった。 それはメンバーがお亡くなりになったからである。 それも立て続けに・・・である。 父は15でマージャンを覚え、中学もロクに行かず、マージャンにふけっていた。 それから早、半世紀・・・凄い事にその時からほぼ同じメンバーでマージャンをやっていたのだ。 就職しようが結婚しようが、子供が生まれようが・・・家庭の事情も何のその。 しかしさすがの父も時の流れには逆らえなかったのである。 今年の夏に、一番の最年長者だった90過ぎのおじいさんが他界し、先日隣町に住む父より2つ若い人が突然死し、これで今まで夜~夜中までやっていたメンツが揃わなくなったのだ。 でも昼間は週1,2日は、やってるのだからそれ位で丁度良いんじゃないの、っていう感じ。 今まで遊びすぎたのだ。それで何が残ったというんだろう。 同じ楽しい事をするなら、お金が発生する「ビジネス」の方が良くないか? 私だったらそう考えるが。父の賭けマージャンが天職とも思えないしね。 私にもいつか老後が来る。今より若くなる事はないのだから。 その時、どういう「おばあさん」になるか、だ。 ある日突然老後が来る訳ではない。 今の生き方が老後に表れると思っている。 みな大抵の人は、それを恐怖と捉え、お金を貯めたり、家を建てたり、と違う形にこだわりがちだ。 でもお金や家が幸せにしてくれる訳ではないのだ。 そこを間違える人が多すぎる。 父も「人生を楽しむ」仕方を間違えている。 やっと60過ぎて、少しずつ気付いているかもしれない。 私の前夫も享楽的に生き、今、過去を振り返った時 「子供の記憶がない」 と言い出した。大分後悔しているのだろう。 でも、過ぎてしまった時間は戻らない。 過去は癒せてもやり直しは利かないのだ。現実は残酷だ。 だから後悔しないように生きるしかないんだな。 そんな事も、父を通して教えてもらったような気がする。 まあ、オヤジ!誕生日おめでとう!!! |
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2006 11,20 23:16 |
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夕方になり、実家に預けてあるクロベエを見に行く事にした。
一昨日、お客様からネコの缶詰(ネコが缶詰されてる訳じゃないよ!)をたくさん頂いたので、クロベエにもおすそ分けをしようと思ったのだ。 さあて、実家。 相変わらず強烈な悪霊がたくさん居るのだ。 預けといて何なんだが、こんな家に置いてクロベエの具合は大丈夫なんだろうか。 ま、ちょこちょこ除霊しに行くしかないね。 クロベエは少し、肉が付いてきた。 前に比べると、顔つきもしっかりとしてきたみたい。 コタツの中で寝ていた。 両親は台所に居て、父はすでに晩酌を始めており、母は料理をしていた。 そう、クロベエは違う部屋のコタツに入っており、クロベエの為にコタツの電気は入れられていた。 しかも一日中。寒いと可哀想だと思うのか、夜中でもクロベエ一匹の為に、あのケチなオヤジが電気代を使っているのである。 私はクロベエをコタツから引きずり出し、台所に連れていった。 父に「コタツを消して来ようか?」と聞くと「いいから、つけとけ」と言う。 内心「ええ~???」と叫ぶ私。 同居してた時、オヤジのケチぶりに私達は辟易していたからだ。 オヤジはすごいケチだ。 食べ終わったポテトチップスの袋だって捨てない。 生ごみを入れる袋として使えるからだ。 使い終わったプラスチックの味噌の容器だって捨てない。 キレイに洗い、何に使うつもりなのか知らないが、取っといてあるのだ。 洋服は20~30年前の服を平気で着ているし、まず買わない。 しかも洗うと生地が減るから、という理由で最低一週間は着替えない。 下着だって3日に一回しか換えない。 私達が口うるさく言っても、ここ10年はこの習慣を変えない。 食器を洗う時の出す水の量までうるさく口出しするくらいだ。 そのオヤジが嫌いなネコの為に一日中コタツの電気を使うのだ。 たまに泊まりに来る孫に使う布団でさえ、使うと減ると思うのか、「布団を出さなくて良い」と言うのに! 狙っていたとは言え、予想以上の待遇にビックリだよ~!!! しかもコタツにはクロベエが出入りし易いように、小さなイスを置きっぱなしにして、トンネルを造ってあるのだ。 どうした?オヤジ。とうとうあの世が近いのか?こんなに良い人になっちゃって。 昔は根性がひん曲がっており、家庭を省みず、自分勝手で底意地が悪かったのに。 自分の妻が足が痛いと言っても、医者にも連れて行かないのに、キャットフードは買いに行くんだ・・・。 人は変わるんだね。人間てすごいなあ。 人間には無限の可能性があるんだな。 元来、父は私の為に「分からず屋」をやっていた。 なので父の最期の予定は一人ぼっちで死に、 「もっと家庭を省みれば良かった」 と悟ったら、今世の宿題を終えたと判断し、やっと死ねる・・・という予定だった。 でも、父が変わってしまった事で、この世の最後の予定が変わってしまった。 やはり運命は、その人自身が作り上げていくのだ。 逆に言えば、事故や病気、不幸な人生にしたくなかったら、先に努力を払い、動き、自分や回りを大事にする事である。 運命の予定なんて、いくらでも変えられる。幸にも不幸にも。 そして悟るには回りの環境も大事だ。 もし、私達が今でも頑張って同居していたら、父も母もこんな風には変わらなかっただろう。 子供達は目覚めなかっただろうし、きっといじけていたに違いない。 何よりも「人生こんなもんだ」とあきらめていただろう。 私達に出て行かれたことが両親にとって薬にもなっただろうし、自分達の置かれた立場を理解させられたのだと思う。 その寂しい状況の中で、嫌いなネコでもどんなに慰めになった事だろうか。 家族を大事にする事が出来なかった父でも、やっとネコを大事にする事が出来るようになったのだ。 ちょっとやりすぎだけどね。 でも、いくらでも変わる事が出来ると言う事をオヤジは見せてくれた。 変化の素晴らしさを改めて実感したのである。 |
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2006 11,09 20:03 |
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今日は中学校で文化祭があり、弁当の日でもあった。
これは私が中学生の頃から続いている行事であり、クラス対抗で合唱コンクールも行われている。 それは父兄も見る事が出来る。 しかし、すぐるは相変わらずプログラムを持ってきてくれない。 私も面倒なので行かない事にする。 朝早く起きて弁当を作るのは面倒なので、仕事も午後からだし、すぐるを送り出してから二度寝する。 昼前に起きて買い物に行き、弁当を15分で作って中学校に届ける。 中学校からわずか50m位の場所に私の実家があるので、ちょっくらクロベエの様子を窺って来よう。 あんまり放ったらかしにしたらいけないしね。 実家に行くと、父は一人でテレビを見ていた。 母は台所だと言うので覗いて見ると、椅子に腰掛けており、クロベエは母の膝の上にちょこんと座っている。 台所の片隅に猫スペースが設けられているのだが、何と! 猫スペースがグレードアップしていた! 猫トイレは一回り大きいダンボールに収められ、クロが出入りする所がキレイに切り取られ、トイレ砂が飛び散らないように工夫されていた。 そしてあちこちの部屋に座布団が置いてある。 「これ何?」と聞くと 「お父さんがね、猫が座ってもいいように置いたんだよ」 と言う。それを聞いて私は大笑いしていた。 「もう、猫様様だよ」と母。 さすがだなあ~、うちのオヤジは!思った通りである。 しかも!朝寒いと可愛そうだ、と思うのか、父は誰も使わないうちから、早々にコタツの電気を入れるのだそうだ。 クロも分かってきていて、すぐコタツに入るらしい。 それを母は笑いながら話す。 「あれで、ネコが嫌いなんだとさ」 さらにご飯を食べようと二人で食卓に座ると、クロは飛び上がって父の膝の上に座るらしい。 「おいおい」と言いつつ、嬉しそうだったりするのだ。 何だかんだと言いながら、二人はネコを可愛がっているのである。 さて、母は風邪気味で胃腸の調子が良くなく、ちょうどおかゆでも作ろうかと思っていたようだ。 「でもクロがねえ~、膝の上に居ると動くのが悪いような気がして・・・」 と言うので、私が作っていく事にした。 そしてクロベエに目薬を点した。 ちなみに私がそばに居ると「ニャアニャア」鳴き、居ないと黙る。 どうやら私にどこか連れ去られるのではないかと心配しているようだ。 母に抱かれていると安心するみたい。 この分なら、ずっと飼って貰えるかなあ~?と次の野望を抱いている。 それにしても、オヤジめ。変わったなあ~と思う。 つい、ニヤニヤしてしまうのだ。 |
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2006 10,14 22:13 |
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昨夜、母から電話があり
「かかとが痛くて歩けない。お父さんに言っても医者に行ってくれないし・・・。」 と言う。なので今朝早く、隣町にある整形外科に連れて行く事に。 母が片足を引きずるように出て来た。 土曜日は半日しか診療がないからか、混んでた。 早めに来ておいてよかった。 思ったよりも早く、一時間ちょっとで終わった。 どうも今年は母の仕事が忙しく、無理して立ち仕事を続けたのが痛みの原因らしい。 かかとに掛かるアキレス腱に負担が掛かり、筋肉の腫れもあるみたいだ。 痛み止めの注射を打ってもらったようだ。 帰りの車中で、母は父への不満をぶちまけていた。 一昨日位から痛かったのに、「そんなことくらいで・・・」と放っておかれ、昨日は「歩くのも困難だから医者に連れて行ってくれ」と頼むと「オレは知らん」と言われたのだそうだ。 「私が具合が悪くなっても、きっとあの人は看病なんかしてくれないね」 そう、母は腹立ち紛れに言っていた。 父は昔から思いやりがない。 父ほど悲しい別れを体験している人はないのに・・・だ。 10歳の時、お父さん子だった父は、父親を胃潰瘍(本当は胃癌だったのでは?と言われているが)で亡くした。 その後、優しい祖母が女手一つで6人の子供を育てた。 しかし、可愛がっていた弟を二人、交通事故で亡くしている。 特に、可愛がっていたすぐ下の弟を15歳の若さで亡くし、「辛かった」と言っていたのを、母は後に聞いた事があるようだ。 普通なら、こんなに悲しい別れを体験すると、目の前の家族を大事にしそうだと思うが・・・。 しかし、ここが父のあまのじゃくな所なのだ。 父は気が小さい。そして器も小さい。 父は悲しみを受け止められなかったのだ。 だから無意識に逃げている。 その「逃げ」から、「現実から目をそらす」という事をよくやる。 それが、「痛い」と訴える母から一目散に逃げるという事をさせるのだ。 母が一番気を引きたいのは、私ではない。 本当は父に、アピールしているのだ。 しかしそれを無意識に受け取る父は、「重い」と感じ、また逃げるのだ。 母の「依存」「被害者意識」と父の「逃げ」。結局は堂々巡りなのである。 そして、父のもう一つの側面、それは愛し方が歪んでいるという事だ。 父は複数の愛する家族を失い・・・大好きなお父さんを失い、可愛がっていた弟を失い、次に可愛がっていた弟を失い・・・。 こうして父の中に「自分が愛すると失くすのでは」という無意識の恐れが生まれた。 だから「愛さない」事で「愛する」のだ。 愛さなければ、死なない。だから悲しまないで済む。 こうして、父は自分を守っているのである。 巡り巡って、父から一番攻撃を受けていた私は、一番慈しまれていたのだ。 「何だ、愛されてるじゃないか・・・」 そう知った時、歪んだ形でしか愛情を表現出来ない父が、可哀相で愛おしかったのである。 それが、先日のミシンの20万だったり、これから行く旅行の大盤振る舞いだったりするのだ。 こうして日頃の罪悪感を現金や物で解消する。 太平洋戦争を経験し、泣く事やあらゆる感情に蓋をする事を強いられた世代は、こうした歪んだ人が多い。 特に男性は多い。こういう方達が私達の親の世代なのだ。 これが日本人の感情未発達と言われる所以である。 父も母もお互い素直に言えない。 なのに夫婦をやっていて楽しいのだろうか。 私は離婚する半年前まで、前夫と手を繋いで歩いたし、二人の時間も作っていた。 前夫ともお互い言いたい事を言って、やりつくした、と実感しているからこそ、離婚しても悔いはない。 だからこそ、結婚の大変さも楽しさも知っているし、再婚にもワクワク出来るのだ。 折角愛する家族がいるのに、表現出来ないなんて! 勿体無いよね~? |
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